若手外科医からのメッセージ

馬場 楓Kaede BABA
出身:長崎県
2020年 佐賀大学 医学部卒業
2022年 入局
私は学生実習で胸部外科からはじまった外科系から病棟実習を回りましたが、その中で手術という自分の手と技術で治療を行うというところに魅力を感じ、外科に興味を持ちました。中でも消化器外科では、術後にスタッフみんなで手術映像の見直しをしていて、微細な組織や膜の構造を一つ一つ、細かいところまでこだわって手術をしていたので、せっかくなら手術が一番上手になれそうな消化器外科に入局したいと思いました。
女性でもあるため、将来に対する不安もありましたが、子育てをしながら手術をされているモデルになる先輩方も多くいらっしゃいますので、当時の医局長と研修先の外科部長からも「女性が子育てしながら働ける環境をもっとしっかり作っていきたいと思っている、だから一緒に頑張ろう!」という言葉を受けて、最終的に入局を決めました。
手術がない比較的時間がある日は、医員でお昼に出前を頼んでいます。この時はみんなでウナギを食べました!
入局して3年目となり、現在は佐賀大学病院で勤務をしていますが、これまでに佐賀大学や関連施設での約2年間で、外科専門医で必要な執刀症例120例を経験し、少しは外科医としての成長を実感できるようになりました。佐賀大学では能城浩和教授のおかげで、ロボット手術・腹腔鏡手術の機会がかなり充実しています。技術認定医を取得されているスタッフの先生も多く、指導体制も整っているため、一つの症例を積むたびに学ぶことが10以上あり、1例ごとにさらに上達した手ごたえを感じながら手術を行えています。
ロボット手術の練習風景
2023年より、消化器外科領域でもロボット手術の資格制限がなくなり、先日チャンスにも恵まれロボット手術の術者資格を取得させていただきました。これからはロボット手術が不可欠となる時代に、若手医師のうちからロボット手術を行える機会と環境があることに感謝しつつ、ロボット手術もできる消化器外科医を目指していきたいと思っています。
最後に、外科に興味を持っている皆さんへ、佐賀大学では若手への指導体制が整っていること、また都心部と違って少数精鋭で診療を行っていますので、若手が経験できるチャンスがより多くあります。少しでも興味がある方は一度回ってみてください。女性も大歓迎です。お待ちしています。
消化器外科の医員で専門医試験の合格お祝い会