若手外科医からのメッセージ

木須 絵理Eri KISU
出身:佐賀県
2021年 佐賀大学 医学部 卒業
2023年 入局
外科のかっこよさに憧れて医師を目指し、手術のみならず化学療法や周術期管理を含む全身管理などが出来ることや、対象とする臓器も多いことなどからやりがいを感じ、一般・消化器外科を選びました。実際に体の中を見て治療を施せるのは外科の魅力の一つではないかと思います。実際に、周術期の管理や化学療法なども行いますので、手術だけでなくどのような点や症状に気を付けて患者さんの診察が大事か、必要な検査項目はどのようなものか、なども学んでいます。
特に大学病院では食道、胃、大腸、肝臓、膵臓、乳腺など、様々な臓器の手術がありますが、臓器や術式によって注意すべき合併症も異なります。また、消化器疾患は病状や消化管再建のために食事が摂取できない場合が多いので、必要な栄養や水分を計算しながら点滴や経管栄養を考える機会、全身管理や循環管理、栄養管理を必要とすることも多くあります。現在は関連施設で消化管悪性疾患手術の助手や執刀をさせていただいており、周術期管理だけでなく手術手技も勉強中です。
学術的なことも熱心に御指導いただき、これまでに全国学会での発表の機会や、日本語や英語での論文執筆の機会もいただきました。
外科は大変というイメージが強くそれで悩まれる方もいらっしゃるかと思います。私はあまり体力がなく、手術室の無影灯にも手が届かないくらいの小柄です。しかし、上級医の先生方にご指導いただき、学年の近い先輩方にも助けられ、手術中は足台に乗りながら、外科医として日々、勉強中です。外科に興味がある方は思い切って外科医の道を選んでほしいと思います。
全国学会での発表